舟越工務店ブログ

舟越工務店の展示会など、イベント情報をお伝え致します。

2020年07月24日 【

軽やかな、レイヤー

ほぼ、完成の内観。
元々は、ダイニングスペース、
和室、及び縁側が、
それぞれ建具や垂壁など、
多々なる層、、、
いわば、多々なる、
レイヤーで分断されていた、のである。

もともとの縁側の先、、、
その先は、
立地上で最も開けている、
敷地の西側は、眺望が開け、
目前に田園風景が拡がるのである。

元々もダイニングスペースは、
東側にあり、それとつながる、
キッチンからも、
西側は、いわば、ほど遠い空間であったのである。

数々のレイヤー、、、
建具、垂壁などを取り払い、
ひとつながりの空間とし、
リビング、ダイニング、キッチンが、
光、風、景色を呼び込める西側と、
一体につながる空間となったのである。

つながりを助長させるかのような、
空間の長手方向に張られたフロアー。

大きな開口部の先には、
光を透過させる軽やかな波板が葺かれた屋根付の、
デッキスペースとなるのである。

薪ストーブが据えられた。
まだ、未完、、、
あと少し、逆に、
レイヤーがプラスされる、、、
障子、カーテンなどが付加されるのある。
できるだけ、つながりをなくさないよう、
軽やかなレイヤー、となるのである。

楽しい我が家

2020年07月09日 【

映り込む緑

中が薄暗い、、、
暗ければ、暗いほど、、、
外の明るさが、より明るく映るのである。
旧来からある、木建具、
一枚硝子、、、
透き通って、映り込む緑。

徐々に、建物の廻りも、
住まい手さんによって、
整備されてきているのである。
覆い被されるかのような緑、
建物に倒れ掛かっていた木など、
撤去等、、、
内部から見ると効果がよくわかる。
建物の廻りが明るくなってきた、、、のである。
ひとつの窓から、
今まで見えなかった、
明るい木々、緑、、、
景色が映り込んでくる、、、のである。

昨今の集中豪雨、、、
山からの水を受ける、
建物のまわりの側溝なども、
長年の木々の落葉等々が堆積していて、
水の流れも滞っており、
それらの水が、多少なりとも、
建物にも影響を与えていたと思われる。
それらも、徐々に取り払われ、
いわば、つくられた当時の、
原型が表れてきているのである。
水もスムーズに流れるようになってきた。
これからは、雨が降ったときの、
水の流れを見ながら、
場合によっては手を加えるのである。

煙突のある家

 

2020年07月06日 【

宙に浮く、鴨居

見上げれば、宙に浮く、
鴨居なのである。
3.3mほど、飛んでいる。
上は透かして、
下は4本の障子が納まるのである。

ということで、大きめの材、、、
巾150mmx高さ100mmの杉の角材に、
4本溝が掘られているのである。

普段はリビングの一角なのだが、
玄関から、奥にある和室への、
直線的な導入路、、、
動線部分を時によって、
リビングと仕切る、
そんな、役割となる障子なのである。

障子を閉じた状態でも、
その横の大開口から差し込む、
自然光を、天井面にバウンドさせながら、
天井面を這うように取り込む、、、
そんな仕掛けなのだが、
障子が高くなりすぎないようにすることも、
考慮して、かたちなのである。

障子の格子と、あいまって、
光と影がどう映るか、、、
楽しみなのである。


楽しい我が家

 

2020年07月03日 【

うねる、梁

見上げれば、、、
数々の、うねる、梁、、、なのである。

玄関入って、どん奥のスペース、、、
土間の台所のスペース上の、
様子なのである。
数々の梁が、複雑に折り重なり、
また、それらが、
微妙に曲線を描きながら、
上下、左右にうねりながら、、、
組まれているのである。

それらの間から、黒く燻された、
煤竹や、杉皮の野地板が見受けられる。

そして、木組みの間が抜けている部分、
茅葺屋根の小屋裏が、垣間見れるのである。
他のスペースは、天井が張られ、
このような、木組み、、、
小屋組みの有り様は、見れないのである。
と同時に、一番天井高さが高い空間でもある。
おくどさんがあり、
立ち上るその煙や湯気が、
充満せずに、上に抜けていく、、、
換気のことも考えた上での、つくりなのである。

ただ、空気は外気とつながり、
断熱や、気密とは無縁の空間である。

改造をする、ポイントとしては、
新しいかたちとして、
やはり、ある程度、
温熱環境を整える、、、
いわば、特に、寒さ対策を考えるということ。

そして、煤や、藁等が、
上から落ちてくる、、、の対策。

となると、外気と縁を切る、等、
塞がないといけないということになるのであるが、
どのラインで塞ぐか、、、
うねる梁を見せるか、
見せまいか、、、
どのあたりで、
折り合いを付けるか、、、

なかなか、おもしろくも、
難しい、、、
難問をいただいたのである。

煙突のある家

 

 

 

2020年07月01日 【

真鍮のタオル掛け

 

住まい手さんによるご希望もあいまって、
取寄せた、タオル掛け、、、
奥行きのサイズが大きすぎず、
キッチンシンク前面の幕板部に、
セットするには、出過ぎず、
丁度よいのである。
前面からビス留めで、
固定するところも、
シンクにかぶってくるので、納まり上、都合が良い。

真鍮製の、実に丹精な造り、、、
形といい、なんとも、
リスペクトしてしまう、、、
クラフトワーク、、、
すばらしい出来栄えなのである。
富山の真鍮の鋳物メーカーのブランド、
FUTAGAMIの一品、なのである。

おもわず、、、
造り付けキッチンの面材となる、
山桜の板目の突き板の上に、
置いてみて見る、、、
真鍮の色目が、実に合うのである。

大と、小があって、
タオルを二つ折りにして、丁度の巾の、
小を間違えて、たのんでしまった、、、
当社のストックとしておこう。
実際は、大、、、タオルを折らずに丁度の巾のものを、
取り付けるのである。

当社の、新定番となりそうなのである。

楽しい我が家