舟越工務店ブログ

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2017年06月03日 【

古い折たたみ式ちゃぶ台


床等のメンテナンスのお話で、
お伺いし、打合せ、実測等完了した後、、、
これからが、本題とのこと、
おもむろに、通された部屋に、
置かれてあった、
古いちゃぶ台なのである。
たたんだ状態で、
壁に立掛けられてあった。

天板を上面にするべく、
持ち上げ、回転し、
水平にされると、
框内に納まっていた、
脚が、重力で下りてきたのである。

そして、よく見ると、
その脚が、同時に下りてくる、
板状のものにより、
固定されるつくりとなっているのである。

よく見ると、金物的なものが見当たらない、、、
そして、実に造形的、、、
丹念なる加工が、施されている。

もちろん、全て、手仕事、
手作業でつくられたのであろう。
そして、実に、軽い。
材も、最小限のサイズでつくられている。
常に、たたんでしまう、
という事を想定したつくりなのであろう。
いろいろと、想像するのだが、
お聞きすると、
小さなときから、家にあり、
日常的に使っておられたものなのである。
そして、綺麗にするべく、手を掛けて、
いわば、再生したいということであった、のである。

なかなか、丹精であり、愛らしいフォルムと、
素晴らしい機構を持ち合わせた、
折りたたみ式のちゃぶ台。
やはり、昔の人の、
ものづくりの知恵は、すごいのである。
いやはや、今後の参考に、
まじまじと、、、
見せていただいたのは、
言うまでもないのである。

いいものを見せていただき、
ありがとうございました。