舟越工務店ブログ

2020年10月22日 【

差し鴨居下に灯具

本来、日本の建物は、
空間は建具で仕切られていた、、、
その建具が動くライン、、、
建具が取り付く、
構造を兼ねた部位が、
差し鴨居なのである。
この差し鴨居が、
木構造の主要なる軸線を示し、
空間を分割させる、、、装置の、
影の立役者ともいえるのである。
特徴的なのは、この差し鴨居下、
下端の高さが、建物の高さの、
ひとつの基準ライン、なのである。
1740内外、、、低めの高さなのである。
平面と、断面、、、
双方の基準を示し、
それによって、
古民家の空間の佇まいが、
かたちづくられている、のである。
極力、この差し鴨居の位置を重きにおいて、
空間構成の計画を、
考えたのであるが、
どうしても、
イレギュラーな部分ができてしまったのである、、、
小空間の中間あたりに差し鴨居が、
出てくる、、、のである。

天井面は差し鴨居によって、
完全に分断されている、、、
天井面に差し鴨居を介して、
灯具、、、照明を2つ付けるのも、
小空間の上、よろしくない、、、
ということで、
差し鴨居下に、
シーリングダウンライトを、
取り付けたのである。
そして、位置を壁に寄せることで、
壁面を照らす、、、
ラワンの素地の合板が、
照らし出されたのである。
まわりにバウンドする光。
ぐっーと、低い重心の灯りとなり、
なかなか、いい感じとなったのである。

煙突のある家