舟越工務店ブログ

2017年07月18日 【

バルコニーを転用する

屋根の状態がどうか、、、

相談を受ける、

年数を経ている板金屋根、瓦棒葺きなのだが、

何回塗られたか、塗装が施され、

ぱっと見ると、大丈夫そうだったが、

よく見ると、サビが出て、

小さな穴が開いている部分もある。

検討した結果、

今の屋根の上、葺く、

いわゆる、カバー工法で、

新しい材でカバーする、葺くこととなったのである。

となると、屋根の上にある工作物、

アルミ製のバルコニーを一旦ばらし、

撤去しておいて、葺き上がり次第、

もとの位置に組み直すという作業が浮かんだのだが、

あまり、使っていない、なんなら、

下(1階)のテラスにできないか、という案が、

住まい手さんから、出たのである。

まさに、一石二鳥、、、

バルコニーの転用ということ、で、テラスができたのである。

足元は束石ブロックを設置し、

その上に構築する。

既存のアルミ材、プラスチックの床材は、

ほぼそのまま組み直す。

なおかつ、加工を施し、手摺の一部を、

扉にする、、、

もともとは、屋根がなかった、、、

柱は、物干し用のさお掛けの腕用の柱をそのまま利用、

真ん中に補強のアルミ角材にて柱を増設する。

そこから、桁、及び垂木、垂木受けを、

上は木にて、つくる、

そして、ダークブランに塗装、アルミ部と馴染ます、、、

そして、屋根材ポリカーボネート小波の、

熱線カット(30%以上)のフロストを葺く、のである。

積雪や、日射の角度を考え、急勾配に納める。

 

既存品と新規の部分、

アルミいわば鉄と木との取り合い、

既存部との取り合い等々、

手間はかかるが、在るべくして在る、、、

もともとあったかのように、納まったのである。

後日、お伺いした、、、

いろいろと手を加えられている、、、

設えられている。

いい感じに、馴染んでいたのである。