舟越工務店ブログ

2017年12月03日 【

木摺り板張り

外壁廻り、
仕上げは3種類を使い分ける。
左官壁、板張り壁、板金壁、である。
左官壁は、雨風の影響が少ない方、
板張りはより、雨風の影響がより少ないところ、
板金壁は、逆に雨風の影響が多いところとなる。

左官壁で仕上げる方は、
屋根の出によってガードされるのである。
垂直な壁面から、つながる軒天は、
外に向かって登りになる、、、
登り軒天の家の名称の由縁なのである。
ということで、壁面と軒天は、
自然とつながる面として、
仕上げを分けず、
壁と同じものが、
軒天まで塗り上がってくる、、、
屋根の鼻先まで、、、
というかたちとなるのである。

左官壁の外壁の下地といえば、
先ずは、木摺りなのである。
通気層を確保する為に設置された、縦胴縁の上に、
横向きに隙間を開けて打たれる、
木の板のことなのである。
左官屋さんの指定で、
隙間は15mmとする、
ジョイントは、ランダムにして、張り巡らす。
木の経年の収縮や動きの変化により、
仕上げ面に与える力を分散させる、という旨なのである。
仕上がれば、見えなくなる部分が、
やはり、重要なのである。
大工の鳥井さん、ご苦労さんです。

登り軒天の家